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活動のご報告

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<EPO東北>平成25年度 地域の伝承とESD交流会/2014.2.17

2014.02.17 00:00

EPO東北の会議室にて、地域の伝承を切り口とした意見交換の交流会を開催しました。
東北地方の先人たちが残した伝承や地名。それらには自然と共に生きてきた先人たちの知恵が残されています。持続可能な地域へ向けて、EPO東北では東北の知恵を受け継ぐ伝承や地名を重要な観点と捉え、平成24年度、伝承や地名に詳しい方々にお集まりいただきました。この交流会は昨年度に引き続いての開催で、今年度は伝承や地名に携わる方々だけでなく、地域の情報を発信しているローカルメディアに携わる方々もお招きし、いかに東北の知恵や学びを伝えていくかについて意見交換を行いました。

日時:2014年2月17日(月)13:30~17:00
場所:東北環境パートナーシップオフィス(EPO東北)会議室
参加者:地域の伝承に詳しい方、ローカルメディア関係者等
内容:(1)開会挨拶および趣旨説明(東北地方環境事務所)
   (2)意見交換 セッション①「情報を生きた情報として伝えるポイント」 
            セッション②「現代に合った伝える手法と抱えている課題」
   (3)まとめ(参加者の感想)
   (4)閉会

今回、交流会に参加された皆さまは、地域の歴史や文化、東日本大震災の教訓などを「伝える」取り組みをなさっています。そこで、それぞれが伝えるときに重要と考えているポイントや現在抱えている課題を共有しました。

セッション①の中では、資料をストレートに相手に届けることを重要と考える方、一方では相手に見てもらうため工夫をすることが重要と考える方がいるなど、多様な意見が見られました。参加者の皆さんの中で共通していたのは、「伝えた相手が共感する(自分事としてとらえる、当事者意識を持つ)こと」が伝える上でのポイントだと考えている点でした。セッション②の意見交換では、「リアリティのない人々にどのように伝えるか(共感してもらうか)」が課題として挙げられました。この課題に対して、リアリティのない人々が自分事として受け取れるように変換していく工夫が必要だという意見や手法としてさまざまなメディアがあるけれど、それぞれに特性があって役割がちがうので、組み合わせて使っていく「メディアミックス」が重要だろうという意見が出ていました。

その他にも交流会の中では、現代の人々の発想力や共感する力が失われつつあるという指摘もあり、感性を育てていく教育が必要なのではないかと感じました。また、参加者の皆さまからは今後もこうした意見交換や語り合いの場が必要であるというご意見もあり、EPO東北として語り合い・学び合いの場を作っていくことができたらいいなと感じるとともに、そうした場を東北内に留めるのではなく、東北内外の交流を行い、今回の交流会で出された伝えるポイントなどを踏まえながら、私たちの学びや教訓を他地域にも伝えていけたらいいなと思いました。

(report/Oyamada)