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活動のご報告

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【みちのく薪びと祭り2024 in 宮城川崎町】を開催しました(10/14-10/15)

2024.12.25 09:05

 EPO東北では、2014年から「みちのく薪びと祭り」を開催しています。薪をエネルギーとして活用し、地域資源や人、経済の地域循環に取り組む関係者が相互に学び合い、交流する機会を通じて活動の活性化を図ることを目的としています。今年度は、宮城県川崎町で開催しました。
 
 
みちのく薪びと祭り2024 in 宮城川崎町
【開催日】2024年10月14日(月祝)、15日(火)
【会 場】AONE MATKA(旧前川小学校青根分校)
【参 加】約200名
【主 催】株式会社百、東北環境パートナーシップオフィス
【後 援】川崎町
 
◆プログラム:内容◆
 
≪10月14日(月)≫
【薪マルシェ】
  ◇薪に関する出店 15団体
  ◇飲食店 3団体
 
【講演会】
 ◇講演① 川崎町の森林について考える ~「循環する時間」を求めて~
  東北大学大学院 文学研究科 社会学研究室 高橋知花 氏
 ◇講演② 物質・エネルギー源としての森と人のかかわりと未来への展望
  京都大学 科学研究所 特定教授 峰尾恵人 氏
 
【トークセッション】
  ■テーマ:10年後、50年後の薪びとを考える
  ◇モデレーター:株式会社百 朏昌汰 氏、
  ◇パネリスト:株式会社百 宮川卓士 氏、高橋知花 氏、峰尾恵人 氏
 
【講評】
  東北大学 名誉教授、日本EIMY研究所 所長 新妻弘明 氏
 
 薪びと祭りは、AONE MATKA(旧前川小学校青根分校)のグラウンドで開催しました。地域の方にも気軽に参もらおうと「薪マルシェ」を開催しました。薪割り体験や薪ストーブで焚いた足湯など、薪に関連した15店が出店し、子どもから大人までたくさんの参加者で賑わいました。
 トークセッションでは、参加者がキャンプファイヤーを囲みながら「10年後、50年後の薪びとを考える」をテーマに、次世代の担い手について議論を交わしました。
 
 
 

 
≪10月15日(火)≫
 
【エクスカーション】
 ◇「川崎町の資源をいかす会」見学
 ◇「百のやど」見学
 ◇「ForestBrewing」見学
  
 エクスカーションでは、地元で薪を活用する3団体を訪問しました。
 「川崎町の資源をいかす会」が活動する里山フィールドでは、伐倒や薪づくりの仕組みと、萌芽更新による森林保全の取組みについて説明がありました。
 「百のやど」は、食とエネルギーを地産地消する暮らしが体験できる宿泊施設です。薪を燃料として活用することで地域林業の振興とエネルギー自給率の向上を目指しています。薪ストーブや太陽光の熱を利用した資源循環型の蓄熱設備を見学しました。
 「ForestBrewing」は、森と水と火が融合したクラフトビールの製造会社です。薪の製造過程で出る端材を活用し、ボイラーで熱エネルギーに転換してビール製造に必要なエネルギーの大半を賄っています。
 この訪問を通じて、地域資源として様々な薪の活用方法があることを学ぶことができました。資源の有効活用が環境保全と経済の活性化において重要な役割を果たすことを改めて認識し、薪が単なる燃料ではなく、地域の未来を支える資源であることを実感しました。