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活動のご報告

活動のご報告

【みちのく薪びと祭りStage2 in釜石】開催しました(10/9-10)

2023.12.06 16:39

EPO東北では活動の活性化とネットワークづくりを目的に、東北各地で薪をテーマに活動する団体が相互交流を行う地域開催型交流会「みちのく薪びと祭り」を平成26年度から実施しています。当日は雨の中、東北地方で林業や森林活動に取り組む方々を中心に、多くの参加者が集いました。
 
みちのく薪びと祭り Stage2 in三瀬
【開催日】2022年10月9日(月)、10日(火)
【会場】宮城県釜石市 鵜住居公民館、釜石鵜住復興スタジアム
【主催】EPO東北
【協力】一般社団法人ゴジョる
 
■内容■
【活動紹介】一般社団法人ゴジョる 代表理事 菊池 隼氏
【講演】社会福祉法人恩賜財団済生会 理事長 炭谷 茂氏
【話題提供】
 ➀NPO法人 遠野エコネット 代表理事 千葉 和氏
 ➁NPO法人 吉里吉里国 理事長 松永 いづみ氏
 ➂登別市観光交流センター 副センター長 白川 勝信氏
【パネルディスカッション】
テーマ➀地域存続のための森林エネルギーの活用
テーマ➁担い手の確保、育成
 ファシリテーター:白川 勝信氏
 パネリスト:炭谷 茂氏
       内記 和彦氏(岩手県西和賀町 町長)
       大場 隆博氏(NPO法人しんりん 理事長)
       中安 裕太氏(東北大学学際科学フロンティア研究所 株式会社百 取締役)
       菊池 隼氏
 
≪1日目≫
 最初に開催地・釜石市で活動する『一般社団法人ゴジョる』の活動紹介をしていただきました。高齢者や障害者などに生きがいをもってもらおうと、釜石市内の手入れが行き届いていない森林から切り出された木材を薪に加工する活動に取り組んでいて、福祉を通して環境問題にも貢献しています。
 講演では炭谷先生から「環境×福祉」の視点でアプローチする重要性についてお話しいただきました。続いて薪による地域おこしに携わる3名のゲストによる事業紹介をしていただき、パネルディスカッションでは東北地域で薪に関する事業を行っている3名のゲストスピーカーを交えて議論を深めました。参加者からは「外部から人を呼び込む事に思案しているが、今回のお話は参考になった」「薪に対する思いがうまく具体化されている」「担い手の育成の参考にしたい」などの声が寄せられました。
 
≪2日目≫
 生憎の天気により予定していた現地見学を中止し、鵜住居スタジアムを訪問しました。スタジアムを見学しながら、成り立ちや今までの歴史、地域の貴重な生態系について教えていただきました。また、語り部の方から釜石の震災の記憶と復興を共有していただきました。東日本大震災で大きな被害を受けながらも、釜石市は新たな生態系や地域資源を活用したビジネスが広がり、環境省が提唱する地域循環共生圏の実現に向けて大きく動き出しています。
 本イベントでは今年も多くの薪に関わる人々が一堂に会し、積極的な意見交換がなされました。その中で、参加者の皆様がStage1の次のフェーズとして、持続可能な薪事業とはどうあるべきかを考える貴重な機会になりました。
 来年の薪びと祭りStage2は宮城県の川崎町で開催する予定です。