活動のご報告
防災会議(28) 壁面展示のパビリオンvol.2/2015.3.18
2015.03.25 14:19
2015年3月14日から18日にかけて宮城県仙台市で第3回国連防災世界会議が開催されています。東日本大震災の被災地である仙台市で開催することは、被災地の復興を世界に発信するとともに、防災に関する日本の経験と知見を国際社会と共有することが期待されています。
第3回国連防災世界会議についてはこちらをご覧ください。
第3回国連防災世界会議についてはこちらをご覧ください。
本会議開催に合わせて、仙台市内の多くの会場で一般向けのパブリックフォーラムが開催されます。数多くあるイベントにEPO東北スタッフも参加してきましたので、その模様をご報告いたします。
国連防災会議に合わせて、せんだいメディアテークでは「東北防災・復興パビリオン」と題し、日常での防災や減災について考えるきっかけとなることを目的に被災地の状況を伝える巨大パネル展示が行われていました。
「東北防災・復興パビリオン」に関するレポートはSuzukiも作成しております。あわせてご覧ください。
催事名:東北防災・復興パビリオン
主催:第3回国連防災会議仙台開催実行委員会
日時:2015年3月14日(土)~18(水)10:00~20:00
会場:せんだいメディアテーク 1Fオープンスクエア
入ってすぐのパネル展示の上部には地震の規模や被害状況について絵や図を交え分かりやすく記され、下部には東日本大震災発災後の状況が時系列で事細かに記されていました。被災地域の規模561kmはマンハッタンの6.4倍の大きさだそうです。海外の方でも想像しやすいよう工夫されていました。
奥のパネル展示には青森県、岩手県、宮城県、福島県の震災以前の防災の取組や復興の様子が写真を交えて紹介されていました。青森県八戸市では朝市の会場が被災し、一時的に休止していましたが急ピッチで復旧を進め、現在では震災前と変わらない賑わいが生まれています。岩手県洋野町では震災前から取組を重ねてきた自主防災組織が震災時にうまく機能し、津波犠牲者を一人も出さなかったそうです。宮城県気仙沼市では震災の教訓を活かした土地利用の見直し、復興計画に盛り込んでいます。他にもさまざまな地域の事例が紹介されていました。復興の取組が物理的被害の差だけでなく、地域固有の歴史や文化にも影響されていることが分かりました。
中央のブースでは青森県、岩手県、宮城県、福島県の被災4県と仙台市の防災に関する提言や取組、ビジョンについてパネルで展示されており、関連冊子の配布も行われていました。
東北にいても、東北各地の復興取組を把握することは難しいです。今回の展示で、各県、各地域の状況を知ることができました。復興の形は1つではありません。それぞれの地域らしい復興を成し遂げて欲しいと思います。
(Report/Nasuno)