活動のご報告
防災会議(12)防災・減災をシフトする。~気候変動と社会の変化~/2015.3.14
2015.03.24 13:45
2015年3月14日から18日にかけて宮城県仙台市で第3回国連防災世界会議が開催されています。東日本大震災の被災地である仙台市で開催することは、被災地の復興を世界に発信するとともに、防災に関する日本の経験と知見を国際社会と共有することが期待されています。
第3回国連防災世界会議についてはこちらをご覧ください。
本会議開催に合わせて、仙台市内の多くの会場で一般向けのパブリックフォーラムが開催されます。数多くあるイベントにEPO東北スタッフも参加してきましたので、その模様をご報告いたします。
催事名:防災・減災をシフトする。~気候変動と社会の変化~
主催:特定非営利活動法人気候ネットワーク、一般社団法人ピースボート災害ボランティアセンター、2015防災世界会議日本CSOネットワーク(JCC2015)
日時:2015年3月14日(土)15:30~17:30
会場:仙台市市民活動サポートセンター5F
会場:仙台市市民活動サポートセンター5F
内容:
(1)防災から減災、そしてレジリエンスの時代へ
枝廣淳子(幸せ経済社会研究所所長/東京都市大学教授)
(2)途上国における防災・減災:市民社会の役割
サイドゥル・ラーマン(バングラデシュ災害予防センター所長)
(3)大島社会福祉協議会と災害ボランティアセンターの取り組み
鈴木祐介(大島社会福祉協議会主任/大島社協ボランティアセンター副センター長)
(4)日本の災害対応と災害ボランティア、これからの課題
合田茂広(ピースボート災害ボランティアセンター理事)
(5)パネルディスカッション
(6)フロアからのコメント、質疑応答
枝廣淳子(幸せ経済社会研究所所長/東京都市大学教授)
(2)途上国における防災・減災:市民社会の役割
サイドゥル・ラーマン(バングラデシュ災害予防センター所長)
(3)大島社会福祉協議会と災害ボランティアセンターの取り組み
鈴木祐介(大島社会福祉協議会主任/大島社協ボランティアセンター副センター長)
(4)日本の災害対応と災害ボランティア、これからの課題
合田茂広(ピースボート災害ボランティアセンター理事)
(5)パネルディスカッション
(6)フロアからのコメント、質疑応答
気候変動の専門家や各地の災害における支援活動経験のある4名のスピーカーが話題提供を行いました。気候変動と災害に関する話や、災害リスクと密な関係がある社会的課題について、また、日本では毎年起こる災害にはフォーカスされない課題などのお話がありました。例えば、災害による人命や財産の損失という被害は貧困層に非常に集中しており、貧しくガバナンスの弱い国やコミュニティであれば、保険や社会保障制度によって人々が守られることがほとんどないため、災害と貧困の悪循環に陥ってしまいます。気候変動も貧困の問題も減災・防災とつながっているのだと分かりました。
そして、温室効果ガスを削減していく緩和策と同時に気候変動への適応策の重要性も叫ばれていますが、日本ではまだまだこれからだそうです。世界ではEUの適応戦略が非常に進んでいるそうで、紹介されていました。何でも、各地域がレジリエンスを高めて(しなやかな強さを身につけて)いくことを国が応援する仕組みだそうです。日本は災害の多い国であり、たくさんの教訓が暮らしに根付いているかもしれないけれど、変化(災害の種類や頻度の変化、人口減少や高齢化など社会の変化)に柔軟に対応していくことが重要なのだなと感じました。
そして、温室効果ガスを削減していく緩和策と同時に気候変動への適応策の重要性も叫ばれていますが、日本ではまだまだこれからだそうです。世界ではEUの適応戦略が非常に進んでいるそうで、紹介されていました。何でも、各地域がレジリエンスを高めて(しなやかな強さを身につけて)いくことを国が応援する仕組みだそうです。日本は災害の多い国であり、たくさんの教訓が暮らしに根付いているかもしれないけれど、変化(災害の種類や頻度の変化、人口減少や高齢化など社会の変化)に柔軟に対応していくことが重要なのだなと感じました。
(Report/Oyamada)