活動のご報告
防災会議(4)写真×声で伝える大震災/2015.3.16
2015.03.19 16:39
2015年3月14日から18日にかけて宮城県仙台市で第3回国連防災世界会議が開催されました。東日本大震災の被災地である仙台市で開催することは、被災地の復興を世界に発信するとともに、防災に関する日本の経験と知見を国際社会と共有することが期待されています。
第3回国連防災世界会議についてはこちらをご覧ください。
第3回国連防災世界会議についてはこちらをご覧ください。
本会議開催に合わせて、仙台市内の多くの会場で一般向けのパブリックフォーラムが開催されます。数多くあるイベントにEPO東北スタッフも参加してきましたので、その模様をご報告いたします。
催事名:フォトボイスとアーカイブ
主 催:独立行政法人国立女性教育会館、NPO法人フォトボイス・プロジェクト
日 時:2015年3月16日(月)13:30~15:45
会 場:エル・パー仙台 5Fセミナーホール
主 催:独立行政法人国立女性教育会館、NPO法人フォトボイス・プロジェクト
日 時:2015年3月16日(月)13:30~15:45
会 場:エル・パー仙台 5Fセミナーホール
◆登壇者
東日本大震災で被災した女性たち(フォトボイス・プロジェクト参加者)
青木玲子氏(国立女性教育会館客員研究員)
吉浜美恵子氏(ミシガン大学社会福祉学大学院教授、NPO法人フォトボイス・プロジェクト共同代表)
フォトボイス・プロジェクトは、東日本大震災で被災した女性たちが、写真と「声(メッセージ)」を通して、多様な視点から被災経験を記録・発信する活動をサポートし、地域主体の復興を目指す取り組みです。
催事「フォトボイスとアーカイブ」でもその一部が紹介され、スクリーンに写真が映し出されると、撮影者がメッセージを肉声で添えました。海外からの参加者のために、英語訳の朗読もありました。食パンが1枚だけ写った写真は、授乳中だった女性が震災直後の避難先で撮影したものです。当時家族に渡された食事はパン1枚だったとか。授乳中だった自分に夫が分けてくれたのだと、撮影者が言葉を添えていました。郡山の撮影者は、自宅の玄関の写真を投稿しました。毎日帰ってくるはずの我が家の玄関が、今は避難していて1年に数回開けるだけになってしまったこと、「戻るべきか、戻らざるべきか、迷い続けてもう4年が経とうとしている」との思いが読み上げられました。
催事「フォトボイスとアーカイブ」でもその一部が紹介され、スクリーンに写真が映し出されると、撮影者がメッセージを肉声で添えました。海外からの参加者のために、英語訳の朗読もありました。食パンが1枚だけ写った写真は、授乳中だった女性が震災直後の避難先で撮影したものです。当時家族に渡された食事はパン1枚だったとか。授乳中だった自分に夫が分けてくれたのだと、撮影者が言葉を添えていました。郡山の撮影者は、自宅の玄関の写真を投稿しました。毎日帰ってくるはずの我が家の玄関が、今は避難していて1年に数回開けるだけになってしまったこと、「戻るべきか、戻らざるべきか、迷い続けてもう4年が経とうとしている」との思いが読み上げられました。
写真とともに当時の状況や撮影者地震の心情を伝えることで、参加者からは「被災者に格差があることが分かった」「正確な情報の必要性を感じた」などの発言があり、このプロジェクトが持つメッセージ性の強さを感じました。
フォトボイス・プロジェクトのサイトでは、写真と声のデータベースを公開しています。興味のある方はこちらのサイトをご覧ください。
フォトボイス・プロジェクトのサイトでは、写真と声のデータベースを公開しています。興味のある方はこちらのサイトをご覧ください。
(Report/Suzuki)