活動のご報告
<EPO東北>協働ギャザリング2015/2015.2.7
2015.02.27 15:53
環境省が環境教育等促進法に基づく協働取組を推進していくため、全国で採択されたモデル事業の実証を行う「平成26年度地域活性化に向けた協働取組の加速化事業」の報告会が開催されました。
採択された14件のプロジェクトのメンバー、支援事務局を担うEPO、環境省地方環境事務所、本事業のアドバイザリー委員等、全国から関係者約70名が集いました。
日時:2015年2月7日(土)10:00~17:30
会場:シダックスホール2 Dホール(東京都渋谷区神南1-12-13)
参加:約70名
内容:
(1)「地域活性化に向けた協働取組の加速化事業」とは
民間団体、企業、自治体等の異なる主体による協働取組を実証するとともに、協働取組のプロセスを明らかにし、環境活動の分野において今後協働取組を行おうとする主体への参考資料として共有することを目的とした事業です。
各地域のEPOは「地域支援事務局」として伴走型の支援に取り組んでいます。
詳細は環境省Web-site公募についてのお知らせをご覧いただけます。
(2)プロジェクト紹介×14案件
まずは採択団体の皆さまより、プロジェクトの概要を5分間で紹介していただきました。ラムサール条約登録湿地、世界遺産登録地、温泉地での取り組み、森林資源の活用、リユースびんを活用した取り組み……各地で地域ならではの多様なプロジェクトが推進されています。
東北ブロックで採択されたプロジェクトは1件。自治体、地元大学、NPO等、地域の方と一緒に白神山地の自然を活用したESDプロジェクトの作成に取り組みました。
採択案件の一覧並びに概要はGEOCのWeb-siteでご覧いただけます。
(3)コミュニケーションタイム
より詳しく互いの取組について知り、協働する上で難しかったこと、成功の秘訣、外の視点から見たアドバイス等々、意見交換を通して1つでも多く参加者に新たな気づきや学びを持って帰ってもらうために、ポスターセッションが行われました。赤い付箋には「いいね!」、青い付箋には「改善点」を書きこみ、各プロジェクトにコメントを残していく方式で、約70名の参加者からさまざまな意見を頂戴しました。
東北のプロジェクトに対しては、『世界遺産を資源にしたESDプログラム』である点に関心が集まり、共生を学ぶ考え方に共感の声をいただきました。
(4)ワークショップ
採択団体とEPO、地方環境事務所、立場の違う人たちがテーブルにつき、4つの切り口から「協働」のポイントを振り返るワークショップが行われました。
①Keep:うまくいった!これが良かった!機能した!
②Problem:これが問題だった、これが大変だった…
③Try:こうすると良い!次はこうしよう!
④+α:複数のテーマにまたがる…?
「関係づくり」について話し合うテーブルでは、「電話やメールで+αの会話をしてうまくいった」という体験談、「フォーマルな会議以外に飲みニケーション(※酒を飲むとコミュニケーションの合成語)が関係づくりには大事」という意見に多くの同意が得られていました。
「体制づくり」について話し合うテーブルでは、関係者間による価値観や意識共有に話題が集まりました。難しいところだけれども、この『意識合わせ』が体制づくりに大きな影響を及ぼすとの意見が多く、時間をかけて取り組むことで共有することの大切さが確認されました。
10年間とは社会の環境への認識や価値観が大きく変わりました。同様に、数年前と比べて「協働」に関する価値観も変わってきています。地方において、行政や企業、大学、民間団体による『協働』の取組は注目を集めてきています。本事業のアドバイザリー委員からは「協働によって互いの不得意なところを補っていける。ぜひ取り組みを続けてもらいたい」との応援メッセージが寄せられました。
北海道から九州まで、全国各地から約70名もの関係者が集まり、プロジェクトを紹介し、評価し合い、議論を深めた1日。よその地域の取組を知ること、他からの評価は活動の励みとなり、第3者視点からの意見を頂戴する貴重な機会になったと感じています。
(Report/Suzuki)