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【経済産業省:資源エネルギー庁】2022—日本が抱えているエネルギー問題(後編)

2023.09.14 09:05

脱炭素化のイノベーション
日本がエネルギーの安定供給や安全性を確保し、環境対策を実現していくためには、今ある技術だけでなく、さらに革新的な技術開発とその実用化が必要となります。現在進められている、多様な分野での革新的・野心的なイノベーションから、いくつかを紹介します。
 
① 水素・アンモニア
燃やしてもCO2を発生しない水素は、期待される次世代エネルギーのひとつです。水素は、水からはもちろん、石炭やガスなど多様な資源からつくることができ、その製造工程に再生可能エネルギー(再エネ)由来のエネルギーを使用すれば、CO2フリーの水素をつくり出すことができます(サイト内リンクを開く「次世代エネルギー『水素』、そもそもどうやってつくる?」参照)。
 
家庭や産業用の燃料電池、燃料電池車、発電など、さまざまな分野での活用が期待されますが、社会が必要とする大量の水素を供給できるかなど、課題も多くあります。国際的な水素の取り引きも見すえたサプライチェーンの構築など、社会構造の変革も含めた水素利用の取り組みを進めていく必要があります。

このほか、期待されるエネルギーとしてアンモニアがあります。現在、技術開発が進められているアンモニアは、既存のインフラを活用できるため、安価に製造・利用することができます。水素を効率的に輸送・貯蔵する「水素キャリア」としても活用でき、燃焼速度が石炭に近いことから石炭火力での利用にも適しています。
 
日本は、火力発電設備でアンモニアを燃料として直接利用するための技術開発を、世界で唯一おこなっています。
既存の火力発電所でも、このアンモニア発電をおこなうことでCO2排出量の少ない発電が可能になります(サイト内リンクを開く「アンモニアが“燃料”になる?!(前編)~身近だけど実は知らないアンモニアの利用先」参照)。
 
② CO2削減技術
カーボンニュートラル実現のカギを握るテクノロジーのひとつが「カーボンリサイクル」や「CCUS」です。
 
「カーボンリサイクル」は、CO2を分離・回収し、コンクリートやプラスチック原料などの資源として利用するというサイクルをつくり、大気中へのCO2排出を抑制していく技術です(サイト内リンクを開く「CO2削減の夢の技術!進む『カーボンリサイクル』の開発・実装」 参照)。
 
「CCUS」は、発電所や化学工場などから排出されたCO2を分離して回収し貯留して、さらに利用する技術です(サイト内リンクを開く「知っておきたいエネルギーの基礎用語 ~CO2を集めて埋めて役立てる『CCUS』」参照)。
 
2022年度に整備されたカーボンリサイクル実証研究拠点では、技術開発・実証を集中的に実施することで、技術の速やかな実装化を目指しています。

人工光合成も注目を集める技術のひとつです。
植物がCO2によって光合成をおこなうように、太陽エネルギーとCO2を利用して化学品を合成する技術で、プラスチックなど身近な製品を製造する産業で活用が期待されています。
光触媒による人工光合成は日本がリードする技術で、産学連携で技術開発に取り組んでいます(サイト内リンクを開く「太陽とCO2で化学品をつくる『人工光合成』、今どこまで進んでる?」参照)。
 
 
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