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【経済産業省・資源エネルギー庁】 使用済核燃料を有効活用!「核燃料サイクル」は今どうなっている?

2023.07.26 09:05

原子力発電所で使用した「使用済燃料」を、再処理することで有効活用する「核燃料サイクル」。これまでもさまざまな記事で、核燃料サイクルとはどのようなものなのか、実施に向けた取り組みや今後の計画などをお伝えしてきました。今回は、「核燃料サイクル」についてあらためておさらいしながら、使用済燃料の現在の状況や再処理をおこなう施設の進捗など、核燃料サイクルの“現在地”をお伝えしましょう。
 
 
♦資源を有効活用し放射性廃棄物を減らす「核燃料サイクル」♦
「核燃料サイクル」とは、原子力発電で使い終えた燃料(使用済燃料)の中から、ウランやプルトニウムといった燃料として再利用可能な物質を取り出し(再処理)、この取り出した物質を混ぜ合わせて「MOX燃料」と呼ばれる燃料に加工して、もう一度発電に利用する取り組みのことです。
 
この核燃料サイクルには、以下の3つのメリットがあります。
 
・資源を有効利用できる
・ 高レベル放射性廃棄物の量を減らせる
・ 高レベル放射性廃棄物の有害度を低くできる
 
使用済燃料には、ウランやプルトニウムなどのまだ燃料として使える資源が95~97%残っていて、回収して再処理をおこなうことで再利用することができます。
 
日本のエネルギーに関する政策の方向性を示す「エネルギー基本計画」において、核燃料サイクルの推進は「基本的方針」と位置づけられてきました。2021年10月に閣議決定された「第6次エネルギー基本計画」「2050年カーボンニュートラルを目指す日本の新たな『エネルギー基本計画』」参照)でも、あらためて、核燃料サイクルの実現に向けた取り組みを着実に進めることが明記されています。
 
また、運転時にCO2を排出しない原子力発電は、日本がかかげる「2050年カーボンニュートラル」実現に向けても重要な電源(電気をつくる方法)です。そこで、エネルギー安定供給・経済成長・脱炭素を同時に実現する政策をまとめたロードマップとして2023年2月に閣議決定された「GX実現に向けた基本方針」でも、核燃料サイクルを推進していくという方針が示されています。
 
♦再処理をおこなう工場は今どうなっているの?♦
日本が核燃料サイクルを確立するためには、解決しなければいけない課題がいくつかあります。その1つめは、再処理をおこなう工場として、青森県六ヶ所村で建設が進められている「六ヶ所再処理工場」を稼働させることです。

♦使用済燃料の貯蔵状況は「約80%」♦
課題の2つめは、使用済燃料の貯蔵状況です。半世紀以上にわたって原子力発電を利用してきた日本には、現在、全国に約1.9万トンの使用済燃料が存在しています。
MOX燃料の利用先拡大に向けた電力会社の連携
3つめの課題は、再処理されたMOX燃料の利用に関するものです。MOX燃料は、現在、「軽水炉」と呼ばれる原子炉で発電に利用されています。
 
 
【お問合せ先】
記事内容について
 電力・ガス事業部 原子力立地・核燃料サイクル産業課
 
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