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【青森県】生ごみ減量・食品ロス削減に取り組みましょう

2023.07.10 09:05

我が国の食品ロス
 我が国では、食料自給率が低く、食料を海外からの輸入に大きく依存している中、まだ食べることのできる食品が、生産、製造、販売、消費等の各段階において日常的に廃棄され、大量の食品ロスが発生しています。
 国内の食品ロス量は、令和3年度で年間523万トンと推計され、前年度より1万トン増加しました。これを国民1人1日当たりでみると、茶碗約1杯分のご飯の量に相当する約114gがまだ食べられるのに捨てられていることになります。
 なお、事業系の食品ロス量は約279万トン、家庭系の食品ロス量は約244万トンとなっています。
令和元年10月には、多様な主体が連携し、国民運動として食品ロスの削減を推進するため、「食品ロスの削減の推進に関する法律」が施行されました。また、令和2年3月には、同法に基づく基本方針が閣議決定されました。

知っていますか?青森県の食品ロス
 県が令和元年度に行ったごみの組成調査によると、生ごみは家庭から出される可燃ごみの約3割を占めており 、その生ごみのうち、食べられるのに捨てられている食品、いわゆる「食品ロス」に相当する部分(未使用食品や食べ残し)は約4割という状況でした。
 生ごみの減量や食品ロスの削減により、本県のごみを減らしましょう!

 本県の食品ロス量はどれくらいでしょうか。令和元年度の組成調査で推計した生活系(家庭系)の食品ロス量は、2万9千トン、令和2年に実施した事業系食品ロス実態調査で推計した、事業系の食品ロス量は、5万6千トン、、計8万5千トンと推計されます(推計年度が異なるため、合計は参考値。また、いずれも推計値は調査の前年度を対象としています)。
 県民1人1日当たりでみると、生活系が、約62g、事業系では、約120gとなっており、合計は 約182gと、全国値を上回っています。この要因としては、本県の県民1人当たりの食品製造の事業所数が全国値の約1.6倍であるなど、食品関連事業所の立地が全国平均より多いことなどが考えられます。
 なお、発生要因を見ると、生活系は「食べ残し」、事業系は、食品製造業では「汚損・破損などによる規格外品」、食品卸売業と小売業では「消費・賞味期限切れ」、外食産業では「食べ残し」がもっとも多くなっています。
 

生ごみ減量・食品ロス削減のポイント 3つの「きる」
 食べられるものを捨ててしまう、いわゆる「食品ロス」をはじめ生ごみを減らすためのポイントは 3つの「きる」にあります。
 県では、平成28~29年度に、3つの「きる」で生ごみを減らそうキャンペーンを実施しました。ライフスタイルを見直し、できることから取り組んでみませんか。
 
1つめの「きる」 食材は使いきる 
 
♦ 食材はムダなく使いましょう
・ 野菜などを切ったり、皮をむいたりするときは、できるだけ捨てる部分が少なくなるような一工夫をしてみましょう。
・ いたみやすい野菜などは、冷蔵して最後まで使いきりましょう。
・ 余ったものを冷凍保存する場合、ただ冷凍してしまうと冷凍焼けして結局捨てることになってしまいがちです。何をいつ、どのくらい冷凍したかわかるようにしておき、計画的に使い切るといいでしょう。
 
♦ 食材は必要な分だけ買いましょう
・ 普段から家族が食べられる適量を知り、買いすぎないようにしましょう。
・ 買い物前に冷蔵庫の中身などをチェックして、残っているもの、残りそうなものは買うのを控えましょう。また、定期的に冷蔵庫の中身をチェックして、消費期限が近い食材を使いきる日を作ってみましょう。
・ 買い物メニューを考えて、買い物メモを作ってから出かけると、不必要な買い物が控えられます。また、すぐ使う食材については、期限の近い物を買うことで、店舗での廃棄が減ることになり、地域全体のエコにもつながります。
・ メモを作らずに買い物に行ったら、まずは何も買わずにお店を一周してみましょう。その日のお買い得品などを使うメインの料理を決めたあとに買いはじめると、必要な食材を過不足なく買い回ることができます。
 
 
2つめの「きる」 作った料理は食べきる
 
♦ 作った料理は残さずおいしく食べましょう
・ 作りすぎてしまわないよう、家族の予定や人数、それぞれの家族の適量に合わせて作りましょう。
 
♦ 作り置きができる料理は、毎日少しずつ食べて食べきりましょう
・ 残ってしまったら、冷凍保存したり、少しアレンジを加えて違う料理にしたり、食べきる工夫をしてみましょう。
 
 
3つめの「きる」 生ごみは水気をきる
 
♦ 三角コーナーや水切りネットを使って生ごみの水気をきりましょう
・ 生ごみの重さのうち約8割は水分となっています。きちんと水気をしぼってからごみに出せば、ごみの重量を減らせるだけでなく、生ごみを燃やす際のエネルギーも節約することができます。
・ 余計な水分を含ませないように、生ごみには水がかからないようにしましょう。
・ 生ごみの水気を手を汚さずにしぼるための器具も売られていますが、ご家庭にある物を活用するやり方として、不要なペットボトルでも水気をきることができます。
 
♦さらに一工夫して生ごみを減らしましょう
・ 野菜くずや果物の皮は乾かしてからごみに出しましょう。新聞紙に載せて室外の風通しの良いところに置いておくと早く乾燥します。

12月・1月は「もったいない!料理は食べきる強化月間」です。
 年末年始は美味しい料理を食べる機会が増える時期です。青森県では、12月・1月を 「もったいない!料理は食べきる強化月間」とし、「3010運動」を推進しています。
 「3010運動」とは、宴会の最初の30分、お開きの10分前は食べるのに専念し、食品ロスを減らすための運動です。会食事には「3010運動」を意識して、感染症対策を講じながら、料理を食べきりましょう。
 また、県では外食やテイクアウト時の食品ロスを減らすため、「やってみよう、食べきり注文!」をキャッチフレーズに、意識啓発のためにポスターを作成しました。外食、テイクアウト時には、「これなら食べきれそうだ。」と思う適量を注文する「食べきり注文」をしてみましょう。
 青森県が参加している「全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会」でも、「おいしく残さず食べきろう!」をキャッチフレーズに、外食時等の「おいしい食べきり」全国共同キャンペーンを実施しています。
 外食時には、適量注文でおいしく食べきる、食べきれない料理はお店に確認して自己責任で持ち帰る、また、テイクアウト時には、おいしく食べきれる量を購入することを意識して、おいしく残さず食べきりましょう。
 
→詳細はこちらからご覧ください(外部リンク)